いろいろ振り切っていた22歳、冬 part2

2011年2月

京都から下道を3日間走り続けてたどり着いた鹿児島港。
フェリーであこがれの屋久島へと上陸する。

お昼前に到着したあこがれの地は、冬の曇り空で寒々としていた。

屋久島は、「ひと月に35日雨が降る。」と言われるほどに雨が多いらしいのでそのせいだろう。

明日の登山に備えて、今日はのんびり過ごしながら準備をすべし。

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まずはキャンプ場でテントを立てて寝転んでみる。

相変わらず、狭い。

膝を折り曲げないと寝られない1000円のオモチャテントをまだ使い続けていた。

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屋久島に来た若者たちがキャーキャーと集うゲストハウスがあるとは聞いていたが、そんなところには興味はなかった。

旅に出会いを求めていない。
ただ一人でさすらいたかっただけなのだ、

そんな振り切った男は、黙って一人キャンプ場である。

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明日は早い。

つづく。

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