京都で漆と木工の仕事をしている脱サラ職人、柴田 明。現在34歳。
父は職人歴50年のガンコ者。絶望的な経済状況の中でおもしろおかしく生きていこうとする、希望にあふれた職人の生きざまをご覧あれ。

2023-07

三ツ矢サイダー並みに澄みきっていた21歳、夏。 part 4

2010年8月。バイク旅。 当時大学4回生。 「初めての北海道旅は、広すぎるあまり楽しみ方を知る前に走り回るだけで終わる事が多い。」 という言葉をよく聞く。 私もあてはまってしまった。 初めての北海道は、あまりにも広かった。 隣町...

三ツ矢サイダー並みに澄みきっていた21歳、夏。 part 3

2010年8月。バイク旅。 当時大学4回生。 ついに、憧れの北海道へやってきた。 しかし、地図を持たない主義が裏目に出て、どこへ行けばいいのやらまったくわからない。 もちろん、そんな主義が良い方向に転ぶことは滅多にないが。 資金や計画は...

三ツ矢サイダー並みに澄みきっていた21歳、夏。 part 2

「無計画こそ、未知の出来事に出会う旅の楽しみ方である。」 当時の私は、そのような持論をまきちらしていた。 ルートや宿泊場所を調べていないどころか、地図すら持たない主義を貫き通した。 そして、ただ下道を北へ走り、寄り道もせず、ご当地の物も...

三ツ矢サイダー並みに澄みきっていた21歳、夏。 part 1

2010年の事。 当時、21歳の大学生だった私はバイク一人旅に憧れるあまり、学業はほどほどに妄想だけはたくましく育まれていた。 颯爽とバイクに乗って気ままに移動し、キャンプをしては焚き火をおこす。 一人静かにコーヒーをすすり、ため息ととも...
日常

夏の幻

7月某日、京都市内。 お昼すぎ、友人と二人で川遊びをした帰りの事である。 そのまま解散するのも物足りないと思い、どこかへ行こうかと車中で相談していた。 特に行きたい場所もなく、そのまま帰って仕事をしようかと考えていた時、ある事を思い出した。...
田舎暮らし

薪ストーブとプチ増築 完

憧れであった鋳物製の薪ストーブを屋内に設置するためのプチ増築。 2022年の年末年始でプチ増築した部分に屋根を作った一週間後、今度は壁を作るために小屋にやってきた。 新しく3枚並べた木製パレットのおかげでさらに広々と感じられるようになっ...
田舎暮らし

薪ストーブとプチ増築 その5

憧れであった鋳物製の薪ストーブを屋内に設置するためのプチ増築。 12月30日から小屋に泊まり込みで屋根を作る。 1月2日の夕方に屋根が完成したものの、なぜかその日の夜8時から衝動的に穴を掘り始めた。 「横3つに並べた木製パレットを、もう...
田舎暮らし

薪ストーブとプチ増築 その4

憧れであった鋳物製の薪ストーブを屋内に設置するためのプチ増築。 材料は再利用品をふんだんに使ってコストを減らす。 床面積を増やして少し広くなり、雰囲気も良くなったが、壁が無いのでやはり寒い。 12月中旬からの2週間はこのままで過ごしたが、年...
田舎暮らし

薪ストーブとプチ増築 その3

憧れであった鋳物製の薪ストーブを屋内に設置するためのプチ増築。 材料は再利用品をふんだんに使ってコストを減らす。 泊まり込んで作業2日目。 削っておいたパレットの板をならべてクギで固定していく。 「やや、これはいい感じだ。」 やっぱり板...
田舎暮らし

薪ストーブとプチ増築 その2

憧れであった鋳物製の薪ストーブを屋内に設置するためのプチ増築。 材料は再利用品をふんだんに使ってコストを減らす。 昼から1日目の作業開始。 まずは縁側の戸を収納しておくための戸袋を潰す。 そして、ウッドデッキとして縁側に設置していた木製パレ...