北海道少女自転車旅行記1

2022年6月に恒例の北海道旅行に行ってきた。
毎年、春か秋のどちらか、もしくはどちらも北海道の喜茂別に行く。

喜茂別から帰ってきて半年も経てば、また行きたくてなんだかソワソワしてくる。
9ヶ月も経過した頃には仕事が手につかなくなってくる。
そして1年も間が空いてしまったらば、「こんなのは私の人生ではない!」とわずかな貯金を投げ打ってでも北海道に行ってしまいたくなる。

そんな喜茂別は新千歳空港から80kmほど離れた田舎町である。
札幌からも同じくらいの距離がある。

京都からフェリーに自転車を乗せて行った時はいい。
小樽港から100kmちょいの道をのんびり漕いでも夕方には宿に到着する。

悩むのは飛行機で行った時だ。
空港近くでレンタカーを借りるのが定石である。
しかし私は4〜5日はその宿に連泊して遠くには行かないので、その間のレンタカー代がもったいない。

とはいえ、公共交通機関を使うとなると、片道4千数百円をかけて電車とバスを乗り継ぎぐるりと遠回りをする事になる。

千歳から喜茂別の宿まで当たり前のようにヒッチハイクで往復していた時期もあったが、それはもう2〜3年前の話。
30代になってからはそういうのも気がひけるようになってきた。

今年の6月は飛行機で行った。
例のごとく交通手段に困ったのだが、今回はかねてよりの計画を実行する事とした。

それは空港近くのリサイクルショップでやっす〜い中古自転車を購入して宿に行き、フライト予定日に同じリサイクルショップでその自転車を売り飛ばして帰りの飛行機に乗るというものである。

そういうわけで私は千歳市にてお寿司屋さんのワンコインランチをゆったりと胃袋におさめてから、中古自転車探しの旅に出た。

つづく

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